のぼり旗(のぼりばた)って、そもそも何?

実は街中に多く溢れている「のぼり旗」。

お店を新規オープンする時や、通学路に交通安全のぼりを設置したい時。宣伝・告知にのぼりを使ってみようかな?と考えた時…
「どんなのぼりがあるんだろう?」と周りを見渡すと、きっとその多さに驚くのではないでしょうか。

お馴染みのようでお馴染みではない(?)のぼり旗について、そもそものぼりって何?という基本概要についてお話させていただきたいと思います。
ちなみに漢字では「幟」と書きます、のぼり=幟です。

のぼり旗サンプル

のぼり旗って何でできてる?

まじまじと見たり、実際に触ってみないと「そもそも何でできているか」ということもわからないと思います。

ズバリ、お店の販促など街で使われているのぼり旗の大半が「ポリエステル系の布」でできています。

遠くから見た感じだったり、なんとなくの想像ではちょっと強い紙?なのかビニール的なものなのか?などなどハッキリとはわからないですよね。

のぼり旗のサイズは?

おそらく最も日常的に見られているであろう大きさが、よこ60センチ×たて180センチの布でできています。
ということは通常、身長よりもやや高いくらいかなと思いますが、のぼり旗の横に立ってみると身長よりもっともっと高いことがわかると思います。

なぜなら(当たり前かもですが)、のぼり旗の布には通常「わっか」が横と上に取り付けられており、そのわっかに「ポール」が通してあって、そのポールを通した状態ののぼりを注水スタンドなどの設置個所に立てているからです。

では、ポールを通して立てている「完成形ののぼり」がどのくらいの高さかというと、よくあるポールの高さは「2.4メートル」です。3メートルで少し高さのあるポールもよく使われます。
また、設置するスタンドや取り付け箇所・器具の高さによっても変わってきます。

のぼり旗はどうやって作る?

写真やロゴ入り・フルカラーの綺麗なのぼりから、シンプルな文字だけののぼりなど様々なタイプが街中に溢れていますが、どうやって作っているかというと…

通常、チラシなど他の印刷物と同様にイラストレーターなどのソフトでデザインしたデータを「布に印刷」して作っています。
印刷後、のぼりの周囲をカットしたり補強のための縫製(ミシンで縫います)をしたり、わっかの部分(チチと呼ばれています)を取り付けていき完成となります。

弊社もそうですが、通常オリジナルのぼりを作成するサイトでは、布に印刷・指定のサイズにカット・わっかの取り付けまでは「基本仕様」として考えられており、案内されている料金には含まれていることがほとんどです。

丈夫にするためのミシン縫いなどは、サイトによって基本仕様なのかオプションで有料となるのかは変わってきます。

なぜよく使われている?

のぼりの起源は平安時代、合戦で使われた旗がルーツだと言われています。自軍の旗を掲げてアピール・存在を示す用途ということで、現代の日本でも周囲に告知する役割としては変わらずです。
長く愛され歴史のある、実は日本人にとって昔から馴染みのあるツールということになります。

「日本人にとって」と言いましたが、海外にも同様に旗を掲げる文化や歴史はありますが、いわゆる日本ののぼり旗の形状をしているものは一般的にはほとんど無いため「あの形・素材」の旗は日本ならではで、外国人観光客も新鮮に感じその多さに驚くことも多いようです。

また、なんと言っても長年その宣伝効果が実証されて来たため、今でもしっかりと(でもさりげなく?)街中に溢れているのではないでしょうか。
日本の気候にも合い、薄い布地で「ほどよく風になびき」無意識に視線を集めることが可能な「動きのある広告ツール」になっています。

購入・設置したい時は?

のぼりの購入は、大きく分けて「オリジナルのデザインで制作する」「デザイン済みの既製品を購入する」の2パターンがあります。
まずは既製品を設置し効果を見て、いざオリジナル制作!というのも良いかと思います。

設置する際には、のぼり旗の転倒防止など周囲の安全に十分に注意し、イベント会場や自治体の管轄する区域などではルールに従うことが重要です。

(例: 金沢市「のぼり旗の掲出基準」令和4年3月1日より運用)

しっかり安全に、ルールを守り、のぼり旗の効果を最大限発揮していきましょう!
今回は、のぼり旗ってそもそも何?という点についてお話させていただきました。